大森昌三記念財団

「ものづくり系の研究を続けたいけど、経済的に余裕がなくて研究に集中できない……」

そんなものづくり系の大学生・院生にこそ知ってほしいのが、一般財団法人大森昌三記念財団の奨学金です。月額3万円を最短修業年数分給付する、ものづくり産業を応援する給付型奨学金です。

この記事では、大森昌三記念財団奨学金の対象者・給付内容・応募の流れ・採用のコツまで、スカラボがわかりやすく解説します。

この記事でわかること

・大森昌三記念財団奨学金の給付額・対象者・成績条件

・応募に必要な書類と大学窓口経由の提出の流れ

・書類選考+Web面接を突破するための具体的なコツ

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大森昌三記念財団奨学金の基本情報

まずはざっくり全体像から確認しましょう。

項目内容
財団名一般財団法人 大森昌三記念財団
給付額月額3万円
給付期間最短修業年数期間(修士2年、博士3年など)
採用人数15名程度
返済義務なし(給付型)
対象分野ものづくりに関する知識・技術を修学している者
対象学年大学2年生以上・大学院修士・博士課程(大学1年生は除く)
成績基準S+A+B(秀+優+良)合計が全科目数の80%以上
2026年度締切2026年6月19日(大学窓口経由・郵送必着)
初回給付2026年9月(5〜9月分を一括)
※正確な情報は財団の公式HPを参考にしてください

大森昌三記念財団とは?

大森昌三記念財団は、包装機械業界の草分けである大森機械工業株式会社の創業者・大森昌三の功績を顕彰するために、2014年12月に設立されました。日本のものづくり産業の進展と地域の健全な発展に寄与することを目的として、大学・大学院でものづくりを学ぶ学生への奨学金給付を行っています。

大森昌三は1948年に大森製作所(現・大森機械工業)を創業し、日本包装機械工業会の初代会長として30年にわたり業界をけん引した人物です。その精神を継承し、次世代のものづくり人材を育てるのがこの財団の使命です。

「ものづくり」とはどの範囲?

機械工学・電気電子・情報工学・化学・材料・建築・土木など、製造・設計・加工に関わる理工系分野が幅広く対象になります。職業大(産業技術大学院大学等)・能開大(職業能力開発大学校)向けの募集要項も別途用意されており、専門実践的なものづくり系機関の学生も対象です。自分の専攻が該当するか迷ったら、大学窓口に確認しましょう。

給付内容と総額

月額3万円が最短修業年数分継続して給付されます。修士課程2年間なら年間36万円×2年で総額72万円、博士課程3年間なら総額108万円を受け取れます。給付は毎月25日に本人指定口座へ振り込まれるため、生活費の計画が立てやすいのが特徴です。

ただし2026年度採用の初回給付は9月となり、5〜9月分の6ヶ月分がまとめて振り込まれます。採用後すぐの振込ではない点は頭に入れておきましょう。

給付額(月)修士2年の総額博士3年の総額返済
3万円72万円108万円不要
※正確な情報は財団の公式HPを参考にしてください

応募できるのはこんな人

応募できる人

・日本国内の大学(2年生以上)または大学院(修士・博士課程)に在籍している

・ものづくりに関する知識・技術を修学している

・S+A+B(秀+優+良)の合計比率が全科目数の80%以上

・学費の支弁が困難と認められる状況にある

・学校長等が推薦できる学生

・他の奨学金との併給も可能

応募できない人

・大学1年生(2年生以上からが対象)

・学部生で23歳超、修士課程で26歳超、博士課程で33歳超(2026年4月2日時点)

・S+A+B(秀+優+良)の合計比率が80%未満

・ものづくりと無関係の専攻に在籍している

成績80%基準はどう計算する?

全取得科目(合否のみの科目は除外)のうち、S・A・B(または秀・優・良)を取得した科目数の合計が全科目数に占める割合が80%以上であることが必要です。大学院生は、在籍課程だけでなく学部(修士課程の場合)または修士・学部両方(博士課程の場合)のすべてでこの基準を満たす必要があります。願書提出時に成績計算書の提出も必須なので、事前に自分の成績を確認しておきましょう。

応募の流れ

この奨学金は大学の奨学金担当窓口経由でしか応募できません。個人から財団への直接応募・問い合わせは受け付けていないため、まず大学窓口への相談が必須です。

1. 大学窓口に相談・書類を入手

大学の学生支援課や奨学金窓口に「大森昌三記念財団の奨学金に応募したい」と伝えましょう。窓口で学内締切(財団締切より早く設定される)を確認してください。願書や成績計算書のExcelフォームは財団HPからも直接ダウンロードできます。

2. 必要書類を準備

提出書類は、奨学生願書(自署・写真貼付)、在学証明書(原本)、成績証明書(原本)、成績計算書、推薦書(学長・研究科長・指導教官のいずれか1名)、本人および家族全員の年収額証明書類(2025年分)です。特に大学院生は、在籍課程に加えて学部時代の成績証明書も必須です。推薦書の依頼は締切3週間前までに済ませましょう。

3. 書類選考・Web面接

書類は大学窓口経由で財団へ郵送します。財団への必着期限は2026年6月19日です。書類選考通過者のみ7月以降にWebによる面接が実施され、8月に合否が通知されます。採用が決まると9月に奨学生説明会(Web)が開かれ、初回給付は同月です。

採用率を上げるコツ

採用15名・成績重視——「80%超え」をクリアしたうえで経済状況と志望動機で差をつける

採用人数は15名程度と厳選されており、まず成績基準(S+A+B合計80%以上)を満たすことが前提です。その上で経済的困窮の程度と、ものづくりへの志向・研究への熱量が選考を左右します。

成績計算書を正確に仕上げる:計算ミスや不備があると選考対象外になります。願書提出前に指導教員か学生支援課に確認してもらいましょう。

推薦書の依頼は早めに:推薦書は指導教官など教員に依頼しますが、繁忙期と重なると間に合わないことがあります。締切の3週間前を目安に依頼を完了させましょう。

Web面接で「なぜものづくりか」を語れるよう準備する:面接では研究テーマとものづくりとの関連、将来のビジョンを問われることが多いです。願書に書いた内容をもとに、自分の言葉で語れるよう準備しておきましょう。

他の民間奨学金と並行して応募する:採用15名は倍率が高く、保険として他の奨学金との併願が有効です。大森昌三記念財団は他奨学金との併給を認めているため、複数の財団に同時に応募しておきましょう。

まとめ

大森昌三記念財団奨学金は、ものづくり系の大学生・院生にとって最短修業年数分の継続給付・返済不要・他奨学金との併給可という、実用的な条件の揃った給付型奨学金です。成績基準が明確な分、クリアできる学生には確実にチャンスがあります。

2026年度の締切は6月19日(財団必着)ですが、大学窓口の学内締切はそれより早く設定されます。今すぐ窓口に相談し、推薦書の依頼と成績計算書の準備を早めに進めましょう。

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